今日のメッセージ 『妬みからの解放』 2025年5月4日

 牧師 高橋勝義

〔民数記12章1~16節〕

 モーセは地の上のだれにもまさって柔和であり忠実な者でした。ところが、姉ミリアムと兄アロンは、弟モーセがクシュ人の女を妻としていることで彼を非難したのです。それは、主がモーセとだけ話すことを妬み、弟が特別扱いされることに不満があったからです。主はアロンとミリアムを呼び、二人は叱責されました。そして主の怒りが彼らに向かって燃え上がり、ミリアムの皮膚はツァラアトに冒され、雪のようになったのです。アロンは、あわてて弟モーセに助けを求め、モーセは「神よ、どうか彼女を癒やしてください」と主に叫びました。神は、「彼女を七日間、宿営の外に締め出しておかなければならない。その後で彼女は戻ることができる。」と語られ、この間、民は旅立ちませんでした。

 アロンやミリアムの行動は、他人事ではありません。私たちの心も、些細なことで妬み、次第にそれが膨らみ、憎悪となり、苦しみます。「穏やかな心は、からだのいのち。ねたみは骨をむしばむ。(箴言14:30)」とある通りです。神は、私たちの心をよく知っておられるからこそ、イエス・キリストをこの世に遣わされたのです。それゆえ、イエス様は「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人です。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためです。(マルコ2:17)」と語るのです。ところが、私たちは自分が病人であり、罪人であることを受け入れないため、病状は悪化するばかりです。

 では、どうすればよいのでしょうか。キリストを罪からの救い主と信じるなら「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」(Ⅱコリント5:17)とのみことばの約束が、あなたの身に起こり、そこから解放されるのです。